小学3年生の初恋の彼。

 

私には忘れられないは初恋があります。

 

 

どうして好きになったのかもわからない。

残っているのは断片的な記憶

 

 

小学3年生。

 

(あ、あの子かっこいい。)

 

一目惚れを初めてしました。

 

班が一緒になったりして、

ちょっとずつ、お話しするようになった。

 

あの子は天然パーマの良く似合う

サッカーが上手な男の子だ。

 

少し垂れ目で笑った顔がとても可愛かった。

 

そんなあの子をいつも目で追っていた。

 

ちょっとでも近づきたくて、

必死にきっかけをつくった。

 

 

あの子と同じ班で理科の実験。

魚の目の解剖。

魚の目の中からすごく小さい綺麗な粒がで出てきた。

 

すごく綺麗だったから、皆んな袋にその粒を入れて、

クラスに持って帰ろうとしていた。

 

私もその粒を袋に入れていた。

 

仲良くなったあの子に私は袋を取られて、

プチっと、粒が潰れてしまった。

 

大好きなあの子から話しかけられて

嬉しかったけど、私の粒を潰されて、

ほんの少しだけ悲しかった

 

何も持たずにクラスに戻る私。

 

(皆んな綺麗な粒いいな~)

 

あの子もクラスに戻って来た。

 

そして私の目の前にきて、

自分の袋を渡してきた。

 

「これ、さっきの代わり」

 

すっごく嬉しくて、

その魚の目にあった粒が小学生の私には

価値のある真珠のように感じた。

 

2月のバレンタインデー。

初めて自分からあげようと思った。

ワニの形のチョコレート。

中々渡せなくて、帰りにシレっと渡した。

 

今思えばなんでこんな個性的なチョコにしたんだろうって、

ちょこっとだけ、だいぶ今でも後悔している。

 

そして、あの子がワニが嫌いだと後から知った。

 

それは私がワニの形のチョコをあげたから

ワニが嫌いになったのかもしれない。

 

 

クラス替えをして4年生になった。

 

あの子には彼女ができた。

無理矢理付き合わされたらしい。

すごく悲しくなったけど、

やっぱりあの子が好きだった。

 

5年生になると話すこともなくなった。

だけど私は彼が好きだ。

 

6年生。

3年生以来の同じクラスになれた。

クラスの誰よりもかっこ良かった。

 

ニコニコしていて、柔らかい雰囲気で

相変わらずサッカー少年。

 

何もなく日々が過ぎる。

 

社会見学のバスの席決め。

彼の真後ろの席を取ることができた。

話せることを期待した当日。

 

彼は熱を出して来れなかった。

社会見学は一気につまらなくなってしまった。

 

クラスでは色々なイベントしていた。

 

ハロウィンパーティー

 

クリスマスパーティー

 

カラオケパーティー

 

料理パーティー

 

・・・

 

期待していたことは何も起きなかった。

 

ある日の給食の時間。

 

やんちゃな他クラスの男の子が

クラスに入って来て、給食当番をしていた彼に絡んだ。

 

そんなことは気にせず、私は彼が配るご飯を受け取ろうと、

彼の前に行った。

 

その時、やんちゃな男の子が私のことを指差し、

 

「〇〇の初恋の人じゃん」

 

と、わざと少し大きい声で言った。

 

(私たち、お互いが初恋の人だったんだ・・・)

 

なんて考えると、嬉しくて、でも恥ずかしくて、

私は聞こえないフリをしてその場から離れた。

 

中学に上がると、全く話すこともなくなり、

人気者の彼は、静かな私とは別世界になっていた。

 

でも、中学3年の最後のクラスは同じだったが、

その頃には「ただ同じクラスにいる人」だった。

 

高校は別々。

 

中学、同じクラスだったため、

LINE上では【友達】だった。

 

 彼を忘れられなかった私は、

わざとらしく間違えて電話を掛けて、すぐに消した。

 

「間違えちゃった」

 

小さな嘘をついて、話しが始まった。

 

どんなきっかけだとしても、

このLINEを終わらせたくなかった。

 

でも、そんな何も内容のないLINE

いくら粘っても終わってしまう。

 

私は何かに期待してしまったこと、

それが相手に伝わる程の行動に、

急に恥ずかしくなって、消したい過去になった。

 

 

それからは、彼は何をしていたか一切知らない。

会うこともなく、LINEの【友達】からも消えていた。

 

 

成人式。

 

当時全く接点の無かった元同中の彼氏と行った。

彼氏は中学時代が嫌いだったこともあり、

終わった後の同窓会にも参加せずに2人で直ぐに帰った。

 

でも友達の多い彼は同窓会に行っていた。

 

私の女友達がノリで彼と一緒に撮ったらしい。

その写真を見せてもらった。

 

20歳になった彼は

大人っぽくて、おしゃれになっていたが、

相変わらずのタレ目で優しそうな雰囲気。

 

社会人になった私。

ジュエリーの販売を地元でしていた。

 

いつも通り、私は店に立っていたら、

初恋の彼が偶然現れた。

彼は私に気が付いたのかすごく見てきた。

もしかしたら私の勘違いかもしれないが、そう感じた。

 

入店してきた「お客様」の彼。

私は会いたい気持ちはあったが、

色々考えてしまい、恥ずかしくなってしまい

接客から逃げた。

 

そして、他のスタッフが彼の接客を担当した。

 

少し離れて彼を見ていた。

 

スタッフは彼をペアアイテムの並ぶコーナーへ

案内した。

 

(あーー、彼女いるんだ。)

(そうだよね。そりゃあいるよね。)

 

私には長年の彼氏がいるが、

初恋の彼はなんというか特別で、

彼女がいることに少し悲しくなった。

 

6年間以上片思いしていた初恋の彼。

やっぱり今でもどこかで思っている。

 

何かを期待するのもやめたほうがいい。

 

もし、また会って、話すことがあったら言いたい。

 

「ずっと好きだった。」

 

このブログに気が付いて、

彼女がいないなら、もう一度話したい。

 

きっとこんなブログに気が付かないだろうから言います。